侍アトリエ情報


御城番屋敷(ごじょうばんやしき)は、1863年(文久3年)に建設された武家屋敷です。

かつての松坂城三の丸にあたる場所であり、旧裏門と城内外の出入り口であった旧竹御門(搦手門)とを結ぶ道を挟んで両側に屋敷が並んでいます。
御城番屋敷がこの地に建てられるまでには、当時の武家社会の中で将軍家にまで関わるいきさつがありました。

現在、三の丸跡は堀が埋められ、閑静な住宅地となっているため、ここが城内であったことを思い起こさせるものは、御城番屋敷以外には残っていません。

槙の生垣で囲まれた敷地、屋敷、前庭、裏庭、畑など敷地全体を祖先から受け継ぎ、「苗秀社」を設立して管理を行い、代々子孫の方が生活を営んでおられます。
転出して空家となった住居には借家人が住んでおり、決められた時期に植栽の手入れが行われ景観整備も行き届いています。
「松阪御城番屋敷」は 類例の少ない近世武士の長屋建築として、平成16年に国の重要文化財に指定されました。

「山の加工場ネットワーク」の侍アトリエもそんな空間の中に在ります。